トイレをリフォームしたいと思っているけど、毎日家族みんなが使うものだから絶対に失敗できない・・・。
そんな家族全員にとって大事なトイレのリフォームですが、どの業者に工事を依頼するか、どんな便器を選べば良いのかが大きな悩みどころといって良いでしょう。
業者や便器選びで失敗する人は相場を知らない!
トイレリフォーム業者を選ぶときに最低限の目安となるのが価格になります。
相場にあった適正価格よりもはるかに安い代金を謳う業者もいますが、やはりそういった業者は工事やサービスが粗悪という場合が多いのです。
そして、トイレのリフォームでトラブルに巻き込まれる人の大半が相場にあった適正価格をよく知らなかったということが多いので、まずはメーカー希望小売価格などの相場価格を調べましょう。
便器の相場はどれくらい?
便器メーカーで圧倒的に人気なのがTOTOです。その次にLIXIL、Panasonicと続きます。TOTOの便器は品質が良い分、他の2つと比べるとやや高価になりがちです。
ここではそれぞれのメーカーで便器を新調する場合に最低限かかる価格を表にしています。参考にしてみて下さい。
TOTO | LIXIL | Panasonic | |
タンク式 | 20万円 | 17〜20万円 | (タンクのみ) |
タンクレス | 25〜30万円 | 24万円 | 17〜25万円 |
*上位モデルを選ぶとさらに価格が高くなる可能性があります。
トイレリフォーム工事の相場は?
トイレのリフォームでは、オプション機能をたくさんつければ工事代金は高くなりますが、基本的に工事内容の価格は業者によってそんなに変わることはありません。
工事内容 | 相場価格 |
タンク式便器の新調 | 15〜20万円 |
タンク式をタンクレス便器に新調 | 30万円〜 |
壁紙や床クロスの張り替え | 5〜10万円 |
手洗い場の新設 | 10〜20万円 |
和式から洋式へ変更 | 30〜50万円 |
およそ以上の価格が各工事の相場となります。ただし、地域によって相場が異なることも考えられるので見積もりサイトなども参考にされると良いでしょう。
トイレリフォーム業者の選び方
ここではトイレリフォーム業者を選ぶときのポイントを紹介しています。以下のポイントを踏まえて業者選びをすると良いでしょう。
信頼と実績を確認しよう
トイレは家の中でも特に頻繁に使うものですから、リフォームは信頼できる業者に任せたいものです。
では、どうやって信頼できる業者を選ぶのでしょうか?
リフォーム業者のホームページをみたときに実績として施工事例や工事を依頼した「お客様の声」を掲載していることがあります。
「お客様の声」の例
「工事事例」の例
これらの内容を参考にすると良いでしょう。業者の中には事例で写真を用意していないところもありますが、しっかりと仕事内容を写真で公開できる業者の方が信頼できると思います。
ホームページのもう一つの見方としては、社長が工事やお客様への思いを表現している「社長挨拶」のページを見るのも良いでしょう。
「社長挨拶」例
「社長挨拶」が用意されている業者は、現場の社員も社長の仕事にかける思いを理解していることが多いので、誠実に仕事をしてくれることが多いのです。
また、トイレリフォーム業者に関しては複数の口コミサイトが存在しますので、これらを参考にして信頼できそうな実績のある業者を選ぶというのも一つの手だと思います。
こんな資格があると安心
リフォーム業者の実力を見極めたいときに判断材料となるのが資格の有無です。
代表的なものとして給水装置工事主任技術者の資格が挙げられます。市町村で上下水道指定工事の指定を受ける前提なので、広範囲の水道工事を行うことができるのです。
そのため、給水装置工事主任技術者の有資格者がいる場合、トイレのリフォーム工事について確かな実力があると考えられます。同じように、第ニ種電気工事士や排水設備工事責任技術者などの資格を持っていると安心できる業者と言っても良いでしょう。
また、国から建設業者としての許認可を受けているかどうかも確認しておきたいポイントの一つです。
実は、税込で費用が500万円に満たない工事は法律上「軽微な建設工事」とされるので、通常の建築工事に必要な国の許認可がなくてもできます。そのため、リフォーム業者の中には許認可を得ることなく営業しているものもあるのです。
保証・アフターサービス
保証はしっかりしているのか
リフォーム工事の施工後にトラブルが起こったときのために、しっかりと保証をしている業者を選ぶようにしましょう。
メーカー保証よりも長い保証期間や無償の修理対応などリフォーム業者独自の保証内容が充実しているところだと、安心して工事を依頼できるはずです。
アフターサービスも事前にチェック!
せっかくリフォームをしても水漏れなどが起こっては困ります。そこで、トイレリフォーム業者を選ぶときはアフターサービスがしっかりしているところを選びましょう。
サービスを受け付けてくれる期間だけではなく、土日祝日も対応してくれるのか、24時間いつでも対応してくれるのかもチェックしておきたいポイントです。
また、サポートを受け付けてもらっても到着が遅いと困りますので、サービス拠点が自宅から近いかどうかも調べると良いと思います。
費用で比較
トイレのリフォームでトラブルになりやすいのが、やはり価格です。チラシやホームページなどに書かれていたよりも高額な代金を請求されてしまうという人が多いのです。
特に注意なのが「トイレリフォーム費用一式」という文言です。
トイレのリフォーム代金は大きく分けると、商品代金、工事代金、廃材処分等の諸経費の3つがあります。
「一式」という言葉は「どこからどこまでの費用」が一式なのかがはっきりしていません。極端なことを言えば、見積もりを取って初めて工事代金と廃材処分費が別途かかることがわかった、ということもあるのです。
また、TOTOの便器を使っているのにシャワートイレは聞いたこともない海外メーカーのものだったというケースもあります。
どのリフォーム業者も見積もりまでは大抵無料で対応しているので、複数の業者に細かい見積もりを出してもらうようにすると良いでしょう。
最後に頭に入れておきたいのは、誠実な業者であればトイレの写真や現地調査を求めることが多いということです。ちゃんとしたリフォーム業者は電話やメールだけで正式な見積もりを出すことはしないので、もしも電話だけで契約に進もうとする業者だと要注意です。
トイレリフォームの賢い便器の選び方
トイレリフォームというと和式便器を洋式便器に取り替えるという工事がほとんどです。そのため、今まで和式便器に馴染んできた人は洋式便器をどう選んで良いかわからないことが多いようです。
そこで、ここでは洋式便器を選ぶときのポイントをまとめてみました。便器を選ぶときの参考にしてください。
床排水と壁排水
トイレのリフォーム工事は、もともとある便器を撤去して新しい便器を取り付けるというものになります。そのため排水管のタイプに合わない便器を選んでしまうと工事ができません。
トイレの排水方式には「床排水」と「壁排水」の2種類の方式があります。便器を選ぶ前に自宅のトイレがどの排水方式かを確認しておきましょう。
床排水方式
便器やタイルの壁側をのぞいたときに排水管が見えないものが床排水です。一戸建てや新しいマンションで多く採用されている方式です。
排水芯に注意
床排水のトイレをリフォームするときには、「排水芯」に注意しなければなりません。排水芯というのは便器後ろの壁から排水管中心までの距離をいいます。
1995年以降に立てられた建物であればほとんどが排水芯が200mmタイプです。そのため、ほとんどの便器が排水芯200mmに対応して作られているので、特に選ぶ便器のタイプで悩むことはありません。
しかし、200mm以外の排水芯の場合は、それに対応した便器や排水芯可変タイプの便器を選ばなければなりません。
壁排水方式
床排水とは逆に便器やタイルの壁側をのぞいたときに、壁や立管に向かって排水管が伸びているのを確認できるのが壁排水です。床排水のスペースが取りにくいマンションでよくみられる方式の排水方法です。
排水高に注意
床排水の場合に気をつけなければならないのが「排水高」です。床から排水口の中心までの高さのことを言います。
ほとんどのメーカーで排水高120mmが規格化されている寸法になっているため、排水高120mmであれば特に選べる便器が限定されることはないでしょう。
また、150mmの排水高の場合は、対応している便器を選べば大掛かりな工事は特に必要ありません。
タンク式とタンクレス
便器を選ぶ際のもう一つの決め手がトイレの洗浄方式です。トイレの洗浄方式はタンク式とタンクレスという種類に分かれています。
タンク式
タンクに貯めた水で洗浄する従来型の便器です。タンクに水が溜まらないと流すことができないので、連続して使用するのは難しいでしょう。
また、タンクがある分、一定のスペースが必要になります。
従来使われてきたタイプなので、大規模な工事などは必要なく、そこまで費用は嵩まない傾向にあります。
タンク式の良い点・難点
良い点 | 難点 |
・手洗い場がある
・災害のときでもすぐに使える ・停電の時でも使うことができる ・便座だけ交換することもできる |
・場所を取るため、トイレが狭くなる
・連続使用ができない(連続で水が流せない) ・掃除しにくい |
タンクレス
水道直圧式で水道水でそのまま洗浄するタイプの便器です。そのため、連続で水を流すことができます。
タンクを必要としないので空間を広く使うことができて、見た目もスッキリしています。
ただし、タンク式とは違い手洗い場を別に作る必要があります。また、停電の時には使えなくなることが多いと言われています。
タンクレスの良い点・難点
良い点 | 難点 |
・トイレのスペースを広く使える
・掃除がしやすい ・節水効果が高い ・連続使用ができる(連続で水を流せる) |
・手洗い場が別に必要
・便座だけの交換ができない ・水圧によっては設置できないことがある ・価格が高め ・災害にやや弱い |
その他欲しい機能やアクセサリー
もはやシャワートイレは当然として、快適にトイレを使うための高機能トイレやアクセサリーが今では増えてきています。
欲しい機能
そこで、リフォームするならつけておきたい人気の機能を紹介していきたいと思います。
・吸い込むだけではない、イオンの力を使ったニオイ防止機能
・汚れがつかない汚れ防止機能
・フチなし便器で掃除が楽
・少ない洗浄水で節水できるパワフルな水流
・電気代の節約になる瞬間暖房便座
・手を汚さず使えるオート開閉便フタ
・夜間ライトで夜のトイレも快適
ほかにも温風乾燥機能や飛び散り防止機能などがあります。こんな機能があれば便利だというものを洗い出して探してみると、どんなトイレにしたいかがわかりやすくなると思います。
アクセサリー
ここではトイレを快適に利用するのに役に立つ人気のアクセサリーを紹介しています。
・手すり
・カウンター
・トイレットペーパーホルダー
・タオルかけ
・収納キャビネット
・化粧棚
以上はトイレに必ず必要というわけではありません。ですが、安全快適にトイレを利用するときに役に立つので、業者にカタログなどを見せてもらうと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
トイレリフォーム業者や便器を選ぼうと思ったとき、調べてみても専門用語がたくさんあってたじろいでしまうかもしれません。
しかし、実際はポイントを押さえさえすれば、そこまで難しいものでもないということがお分かりになったと思います。
しっかりポイントを押さえて比較のうえ、最良のリフォーム業者を見つけてください。