トイレリフォームの費用を抑えるコツ

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田中さん
トイレが古くなったからリフォームを考えてるけど費用がちょっと高いわ・・

リフォームの中では割と費用がかからないトイレリフォームも、決して安くはありません。

「少しでも安くリフォームしたい!」

そう思われてる方が少しでも満足いく金額でトイレリフォームできるように、トイレリフォームの費用を抑えるコツについてまとめてみました。

スタッフあきこさん
トイレリフォーム費用が高いと思った場合、安いリフォーム業者を探す前にここでご紹介する『費用を抑えるコツ』を参考に見積りをし直してみて下さい。安易に安い業者を選んでしまうと、トラブルや納得のいくリフォームに仕上がらない可能性がありますのでご注意下さい。

トイレリフォームの費用を安く抑えるコツ

トイレリフォームの費用を安く抑えるには、業者選びから補助金の利用まで色々なポイントがあります。一つ一つをしっかり理解することが大切です。

1.トイレリフォームに強い業者を選ぶ

トイレリフォーム業社

トイレリフォームの費用を安く抑えるためには業者選びから慎重に行わなければなりません。

リフォーム業者を選ぶときにはトイレリフォームに強い業者を選ぶようにしましょう。

トイレリフォームを得意とする業者は、トイレ工事を多くこなしているためメーカーなどとのパイプが強いこともあるのです。トイレリフォームを多く手がけているとメーカーから機器・部品を大量に安く仕入れることができます。

どうやってトイレリフォームに強い業者を探せばいいの?

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トイレ工事に強いかどうかの判断は、複数の業者に見積もりを出してもらいお話を聞くのが確実です。

特に実際にお話を聞いて、わかりやすく説明してくれる業者はトイレを本当に得意にしていると思われます。工事を多く受注する分「どこがお客様のわからないところなのか」を熟知しているからです。

2.自社施工している業者に依頼する(仲介手数料がかからない業者)

自社施工,トイレ

見積もりを依頼するときには、自社施工しているかどうかというところも注目したいポイントです。

下請け業者へ外注せず自社で工事をしてくれるのであれば、仲介手数料がかからないのでその分費用を安く抑えることができるからです。

また、トイレは故障の多い場所なのでアフターサービスまでしっかり自社で行なっているという業者を選ぶようにすると安心です。

3.施主支給・アウトレット品を使用する

施主支給,アウトレット

施主支給アウトレット品を使用するのは最近費用を抑える方法として注目されている方法です。

どちらもあなた自身の見極め力と調達力がものをいう方法になります。まずは、どんな方法かをしっかり理解することからはじめましょう。

施主支給とは?

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施主支給というのは、リフォーム業者を通さずに設備を施主であるあなたが調達して業者に取り付けてもらいます。

インターネットを使えば各設備を最安値で購入する方法などが紹介されているので、安上がりに済むのです。

しかし、リフォーム業者によっては施主支給だと工事を受けられないとする場合もありますので、事前に施主支給OKな業者を調べておきましょう。

施主支給では知識がないまま商品選びをしてしまいがちなので、家の配管やスペースに合わないものを購入してしまうこともあります。こうなってしまうと、かえってリフォーム費用が高くついてしまいますので気をつけましょう。 

アウトレット品を使うとは?

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メーカーのショールームでは1年から1年半の間隔で商品の入れ替えを行います。このショールームで展示されていた未使用のアウトレット商品を使用するのです。

そのため、最新の型よりも一つ古いタイプの商品になることもありますが、基本的には最新型と比べても遜色ない性能の便器を格安で調達できるので便利です。

気をつけないといけないのは、アウトレット品はショールームの商品入れ替えが行われた時にだけ発生するということです。品数も非常に限定されるので、アウトレット品を使うことを考えているなら常にショールームの動向に気を配りましょう。

施主支給の場合と同じように、設備の持ち込みOKなリフォーム業者を選ぶ必要があります。また、自分の家と条件の合う設備かどうかも確認しなければならないので気をつけましょう。

4.製品のグレードを落とす

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トイレリフォーム料金を決めるのは、工事費ではなくトイレ本体の価格が大半を占めています。

そしてトイレ本体の価格は機能によって安価なものから高価なものまで非常に幅広くなります。5万〜30万円がだいたいの相場ですが、場合によっては100万円を超えるような便器もあります。

ちなみに、最近流行しているタンクレストイレでもタンク式のトイレより10万円程度高い価格となります。

ここでリフォームにかかる費用を安く抑えるには極力オプションを控えて、必要最低限の機能だけを備えたトイレ本体を選ぶということがポイントになります。

「安いものだとあんまり良くないんじゃないの?」と不安に思われるかもしれません。

しかし、最近のトイレは性能が良いため、安いグレードのものでも快適に使用することができるものが多いので安心です。

5.リフォーム専用トイレを採用

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画像引用元:Panasonic_リフォーム専用アラウーノ

各便器メーカーではリフォーム専用のトイレを製造しています。このリフォーム専用トイレを使うことでリフォームにかかる費用を節約することができます。

リフォーム専用トイレとはアジャスターを使って既設の排水管の位置に合わせて、トイレの排水位置を変えることができるトイレのことを言います。

アジャスターがある分通常の便器よりも割高になってしまいますが、それ以上に床材の撤去・復旧工事や配管工事をしないで済むので全体の工事費を大きく節約することができるのです。

ただし、ウォシュレット機能付きのものを選んだ場合、コンセントがないと電気工事は必要になります。

6.便座のみ交換する

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古いうちのトイレにもウォシュレットが欲しい。でも便器の交換はお金がかかりそう・・・。

そんなときは便座のみを交換するようにすると費用を抑えることができます。
洋式トイレは元の便器を残したまま古い便座だけを交換することができるのです。

このときに、ウォシュレット機能付きの便座を選べば便器の交換をすることなく、ウォシュレットを導入することができます。もちろん、ウォシュレットの他にも機能がついたものがあるので、カタログやショールームで見てみると良いでしょう。

ただ、トイレにコンセントがついていない場合はコンセントの設置工事が必要になる場合もあります。

7.内装のみ(便器の交換なし)

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トイレリフォームのときに大きくお金がかかるのが便器です。逆に言えば、便器をそのままにしておいて、内装をガラリと変えても思ったほどお金はかかりません。

便器だけ残して壁紙や床材を変えるだけでもトイレの雰囲気は一気に変わるものです。特に壁紙には消臭、抗菌、調湿機能を持ったものもあるので、こういったものを使うことによってさらに違った空間に仕上げることができます。

8.床材はクッションフロアがお得

クッションフロアー

トイレに使う床材を工夫することも費用を抑えることにつながります。

リフォームをする場合、フローリングやタイル張りを選んでしまいがちです。しかし、これらは高価な上、工事の後のメンテナンスもコストがかかることがあります。

お得にリフォームに行うのならば、床材にクッションフロアを使うことがおすすめです。

クッションフロアはフローリングやタイルよりも材料費や施工費が安上がりな上、汚れや洗剤、水に強いためメンテナンスにかかるコストも抑えることができます。

また、フローリングやタイルのように見えるクッションフロアもあるので、予算は苦しいけと見栄えにこだわりたいという人でも積極的に使っていきましょう。

9.交渉次第で安くなることも

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費用を抑えるために交渉をしてみるのを考えても良いでしょう。

ただし、単に「値引き交渉」をするとリフォームがうまくいかないことがあります。

それは、物販のように売ってもらって終わりではなく、見積もりを出してもらってから工事完了まで関係は続くからです。強引な値引き交渉をしてしまうと、業者との関係がこじれてトラブルの元になってしまいます。

どちらかというと、「安く費用を抑えるためにどうしたらいいか相談したい」というくらいのスタンスで業者の担当者と向き合う方が、相手も提案をしやすくなるのでスムーズに話が進みます。

まずは、あなたの要望と予算とでどれくらいの兼ね合いができるのかを相談してみると良いでしょう。

10.助成金・補助金・減税を活用する

補助金,助成金

トイレリフォームの費用を安く抑えるために助成金や補助金、減税制度を活用するようにしましょう。主な制度としてはこのようなものがあります。

  1. バリアフリー補助金
  2. 地方自治体の補助金
  3. バリアフリー減税制度

介護保険制度のバリアフリー補助金について

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トイレリフォーム関連の補助金制度で最も活用しやすいのがバリアフリー補助金です。

自宅での障害者や高齢者の介護で、介護保険を使ってバリアフリーのリフォーム工事を行うと20万円を上限に、工事費の9割まで補助金が支給されます。

補助金の対象になる工事は以下のものに定められています。

  • 手すりの設置
  • 段差の解消
  • 滑り防止のための床材の変更
  • 引き戸への交換
  • 和式トイレから洋式トイレへの変更

以上の工事を行なった場合には補助金を受けることができるようになります。

ただし、事前に主治医やケアマネージャーに相談する必要があるので、詳しくはお住いの役所に問い合わせてみましょう。

地方自治体の補助金

地域振興策の一環としてリフォーム工事に補助金を出す地方自治体があります。地域振興策として行われているものですから、特定の業者や地元の業者に発注するといった条件がついていることがあります。住んでいる地域の役所などに問い合わせてみてください。

バリアフリー減税制度

トイレのバリアフリー工事を行うことによって、所得税の控除や固定資産税の減税といった税制優遇を受けることができるようになることがあります。

所得税の控除

ローン期間や自己資金の支払いなどで還付期間が異なることがありますが、工事が完了した年の所得税額から工事費の10%が控除されます。代表的なものを見ていきましょう。

投資型減税

自己資金で行い、他の条件を満たしたリフォーム終了後に必要書類を添えて確定申告をすると最大、工事費の10%分の所得税額が安くなります(その年1年だけ)。

ローン型減税

リフォームローンなどを利用して省エネ・バリアフリーをすると年末のローン残高を上限として5年間にわたり工事費の2%~1%の所得税が安くなります。

住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)

一定の条件を満たすリフォーム工事に対して、ローンの年末残高の1%を条件として所得税の還付を受けられる制度です。

リフォームに関する補助金や減税制度は利用すると、とても役に立ちますが要件などがわかりにくいところがあります。そこで、特別に記事を用意したので興味のある方はこちらをご覧になってください。

まとめ

いかがでしたか。

トイレリフォームにかかる費用を節約するコツについてまとめてみました。

費用を安く抑えるために最も重要なポイントを一つあげるとしたら信頼できる業者選びです。

トイレのリフォームに慣れていて、人として信頼できる業者であれば、費用を抑えたいという相談についても快く応じてくれるものです。

そのためにも、見積もりを複数の業者に依頼してみて、ここなら大丈夫という業者を見つけるようにしてください。

きっと、予算の面でも仕上がりの面でも納得のいくリフォームができるはずです。